山梨日日新聞 2013年6月8日掲載   山梨県人会連合会 実行委員長 小佐野 隆正       
    小佐野隆正実行委員長に聞く
 
     国文祭盛り上げへ一役 


  「里帰り総会をきっかけに会員と県民の交流の輪を広げたい」
   と語る小佐野隆正実行委員長  =都内
 山梨県人会連合会総会の実行委員長を務める小佐野隆正・国際興業社長に山梨開催への意気込みなどを聞いた。

-県人会連合会の総会を、初めてふるさと山梨で開くことになったきっかけは
 「今年の総会をふるさとで開催しようと考えたのは、初めて通年で開催中の『富士の国やまなし国文祭』に対して、県人会連
合会として、何らかの形で協力支援できればいいな、という機運が会員の間に広まったからだ。実際にどのくらいの効果が
あるかは分からないが、会員がそろって〝里帰り〟することは、国文祭の盛り上がりにも一役買い、多少なりともふるさとへの
貢献につながるのではないかと思う」

-里帰り総会をきっかけにして、会員と県民との交流が広がることも期待されるが。
 「県人会連合会は一昨年から、『ふるさとリンケージ200構想』という運動を展開している。これは県民80万人、首都圏の県
出身者と、その家族およそ120万人、合わせて200万人の総力を結集すれば、より良い山梨県づくりに貢献できるという
考えだ。特に今年は『We Love Yamanashi』を合言葉にしている。市長会や町村会との意見交換会などを開催しており、今後もさらにその
輪を広げていきたい」

-初の県内開催で苦労した点は。
 「初めて東京を離れて開催するので、大勢の人に参加してもらえるかどうか、ということを何よりも心配していたが、70
0人近い参加が得られることとなり、関係者の方々に感謝したい」

-県人会連合会の特徴、今後の課題は。
 「県人会連合会は全国各県の県人会の中でもトップクラスの団結を誇る組織だと自負している。若い人たちの会員増が課題
になっているが、東京に就職する著者に対し、相談事があれば県人会が助けになってくれることをPRしたい。現役世代の県
出身者が気軽に集まることができる懇親会や異業種の交流会も企画したい。ビジネスチャンスにつながることをPRすること
で、若い人たちが入会し、さらに活発な活動ができればと考えている」

-山梨の発展に向け、県人会として考えていることは。
 「今、山梨県は富士山の世界文化遺産登録やリニア中央新幹線に関する動きで『きらめいている』と思う。千載一遇のチャ
ンスを生かすためにも、県人会連合会の団結力とネットワークカをフル活用し、山梨県のさらなる発展に貢献したい」