清水 昭 会長のことば           
 ようこそ甲府中学・一高東京同窓会のHPを御訪問下さいました。有難うございます。

 明年60年目を迎えます甲府中学・一高東京同窓会(以下東京同窓会)は、昭和35(1960)年
5月20日午後6時より新装なった上野精養軒新館大ホール 紫煙の間において産声を上げました。
この席には病を押して齢76歳の石橋湛山(本名省三 明治35年県立山梨第一中学校(以下一中)卒、
早大文学部)元首相が奥様に付き添われて参加されておられます。

 初代会長の森 武臣氏(富国生命保険相互会社副社長)は飯田宇作氏の次男(兄は俳人
 飯田蛇笏 本名武治 明治37年一中卒)で、大正9年山梨県立甲府中学校(以下甲中)卒、
東北帝大経済学部に進まれた。甲州電力代表取締役で衆議院議員であった森 国造氏の養子です。
同窓会発足の翌年、富国生命保険相互会社第五代社長に就任しています。(因みに現在の同社
第九代社長、米山好映氏は44年卒の同級生です)

 この会の発起人の御一人は水上達三氏(大正11年甲中卒)で当時三井物産副社長、
翌年から社長・会長、後に同社相談役就任。財界活動では社団法人経済同友会代表幹事
(現代表幹事は三菱ケミカルホールディングス取締役会長で昭和40年卒の小林善光氏)、
社団法人日本貿易会会長、財団法人中東調査会会長。 晩年には教育関係において活躍し、
母校・一橋大学創立百年記念事業募金会副会長、財団法人国際大学設立準備財団設立
発起人代表として国際大の設立・運営に尽力。葬儀は理事長を務めた聖路加国際病院の
礼拝堂(チャペル)で行われたと記録にあります。大正7年甲中卒の河西満薫先輩と共
に副会長を務められた後、第二代同窓会長に就任されています。
 
 水上会長の後は昭和59年に大蔵官僚(関税局長)で当時サントリー取締役(翌年代表取締役)
副社長であった吉田富士夫氏(昭和17年甲中卒旧制第一高等学校、東大法学部)が、
平成3年(28年卒の寺田忠徳幹事長、私達44年卒がサブ幹事の時)に財務官を務められ後
に金融公庫総裁になられた渡邉喜一氏(昭和18年甲中卒、東大法学部)が、平成14年
に外務官僚(中近東・アフリカ局長)後にタイ特命全権大使になられた恩田 宗氏(昭和27年卒、東大)
が、平成18年に第80代警視総監井上幸彦氏(昭和30年卒、京大法学部)が代々会長に就かれ、
東京同窓会を今日の隆盛に導いてこられました。諸先輩の労苦に対しまして深甚の謝意を表します。

 仏教用語では、たて糸は経(新しい教え、真理)よこ糸は緯(人生、経験)であり、たてとよこの
組み合わせにより、新しい布(時代)を創ってきました。
諸先輩の縦の歴史と真実の重みを後輩に伝えて行くということ、それに横の同窓生相互の人生
のつながりを織ってゆき、大きな布として、新元号の時代を皆様と共に切り開いていくことの
重責をひしひしと感じております。
 会員諸氏の『たて・よこ 織りなす絆』のお力をお借りして、会務を果たして参ります。
何卒変わらぬご指導・ご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。

追伸 今年の同窓会(昭和55 年卒 穴水芳光実行委員長)のテーマ「1st for tomorrow?
伝統と改革を紡ぐ、未来へ?」の如く、甲中・一高東京同窓会は、これまでよき伝統を後代
に引継ぎ、変えるべきものは変えて今日まで来ました。この同窓会活動を通して、一高の
伝統を確認しあい、未来に一高魂を継承させる機会となることを井上前会長とともに
切に願っています。
 さて、明年五月一日にはどんな元号になっているのでしょうか。新しい元号の7月6日
午後1時から京王プラザホテルにて開催予定の東京同窓会に、是非とも足をお運び下さい。
同窓紳士淑女のご参加を心よりお待ち申し上げております。
                                          2018年10月1日